壁の下地となる(LGS)の設置が終わり、床の下地の施工(遮音の置き床)中です。ほぼ部屋の広さや天井の高さが実感できる段階で、お施主様の奥様に現場に来ていただき。設計図との変更点をいくつか説明し、御納得していただきました。
変更点の一つは、戸境壁の仕様です。古い物件は隣戸との遮音性能がわるく、原因は壁仕上げの工法にあると考えられます。(GL工法)現在の新築マンションのほとんどは、遮音性の観点から、戸境壁のGL工法を禁止しています。そこで当初設計は、躯体の壁(コンクリート剥き出しの壁)をモルタル(セメントに水を加えたもの)にて左官補修し、直にクロスを貼る予定でした。しかし、躯体面の状態が悪く、左官補修では難しいと判断し、急遽下地(LGS)を設け、躯体と絶縁し、そのうえからボード貼、+クロス貼としました。
そのために、多少(5センチ程度)壁が内側になるため、設計図書よりも部屋の幅が小さくなることについて、お施主様に説明し、御了承いただきました。
また、一部クロゼット内で設備ダクトとダウンライトの設置寸法により、天井の高さが10センチほど下がってしまう箇所があるため、御説明をし、納得していただきました。
このように、スケルトンリフォームの場合、解体後の躯体状況やスリーブ(躯体の梁を貫通している設備配管のための穴)の位置により設計図をやむなく変更しなければならない場合があります。
S邸 壁下地完了状況
ブログを開設いたしました
主に、スケルトンリフォームなどの施工状況などを担当者が定期的に書けるようにしたいと思っております。
現在進行中のS邸、先日現場に行ってきました。工程通り解体工事が終了・・完全なスケルトン状態となっておりました。
新築マンションの現場に行きなれた僕たちからすれば、慣れ親しんだいつもの風景・・
しかしながら上下左右は人が生活しているのです。解体の際には大変御迷惑をおかけいたしました。
排水管のレベルなど、解体してみないとわからないこともありましたが、取り合えづ問題はなさそうです。内心ほっとしました・・
うーんしかし結構躯体(コンクリート面)の施工が荒いですねー 今のマンションではちょっと考えられない部分も見受けられました(ジャンカの補修など)
また、本来断熱してほしい場所に断熱がなかったので。(予測済)きちんと断熱しちゃいましたので今までよりも断熱性能は良くなったのではないかと思います。そのへんが設計事務所とリフォームやさんの違いでしょうか・・見えない部分まできちんとやるのが私達のモットーです。(白土)
s邸 断熱補強施工写真
上階がセットバックしているためセットバック部より600ミリの範囲をポリスチレンボード圧着貼にて断熱補強を施した。既存はこの範囲に断熱がなかったため、断熱性能は向上する。
外部に面する部分の断熱については断熱材付の石膏ボードにて施工予定。